和敬清寂お部屋

茶のこころ、和のしつらい

井筒の間

かつて玄関脇の中庭に面して設けられていた小広間を再現した部屋。屋内の人工照明であるが中庭も再現し、石灯籠を再び配しています。北山絞丸太の床柱、赤松を用いた踏込床板、櫛型の飾り窓や棚、地袋などは旧の部材を再利用し、床廻りは井筒の間をそのまま復元しています。

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福禄の間

印象的な紺と白の市松模様は桂離宮の松琴亭、雅な細工を施した違棚は修学院離宮の霞棚に倣った意匠で、中央の床柱には漆塗の丸太が使われています。格天井を含め、旧店舗1階にあった16畳の細長い座敷を再現した部屋で、床廻りは古い部材を用いた復元がなされています。

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手習の間

かつて中庭に面して2階に設けられていた座敷の名を継ぐ小広間。火燈窓や囲炉裏で飾られていた上段構えの付書院は簡略化されましたが、菅原道真公を安置する洞とその廻りの意匠は復元され、その像は天神祭の期間だけ開帳されます。

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(みおつくし)の間

能舞台が設えられた大広間を継ぐ、店内で最も大きな広間。象徴的な松竹梅の板絵を同じ構成で再設置し、背面の立派な櫛型障子窓と、旧店舗を手がけた数寄屋棟梁の平田雅哉が特にこだわったという、奥行きの深い床の間も再現されました。正面を飾る長さ2間半の見事な透かし彫りの欄間は、かつて1階の福禄の間にあったものです。

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玄関

腰掛けや天井の照明といった細部を含め、旧店舗の慎ましやかな佇まいを踏襲した玄関ホール。𠮷兆のトレードマークになっていた千成瓢箪を連ねたのれんも、旧店舗から引き継ぎました。奥には恵比寿・大黒が祀られています。